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日本でも人気のhince(ヒンス)を展開するビバウェーブを買収し、グローバル戦略を進めるLG H&H

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昨年秋、韓国で大きな財閥であるLGグループ傘下のLG H&H(ハウスホールド&ヘルスケア)が日本でも人気のあるコスメブランドhince(ヒンス)を保有するビバウェーブの持分75%を425億ウォンで買収した。

(画像:vivawaveプレスリリース

コロナ禍ではマスク着用が義務化され、メイクアップ商材に対する需要と関心が大幅に減ったため市場が大きく落ち込んだが、コロナの終焉とともに再びメイクアップ化粧品ビジネスが関心を集めている。

韓国のビューティー業界ではこうした変化に対応するため、競争力のある会社・ブランドを買収したり、既存ブランドを新しくリブランディングすることで競争力を高め、顧客の心を掴もうとする動きが活発だ。

日本でも人気のhince(ヒンス)

買収されたビバウェーブのメインブランドであるhinceは、自然なコンセプトと柔らかい色調のメイクを追求するブランドで「セカンドスキンファンデーション」、「トゥルーディメンションラディエンスバーム」等の製品がヒットして脚光を浴びる新興ブランドで、20~30代の間でコアなファン層を獲得している。

hinceは世界で3番目に大きい日本のビューティー市場で高い認知を獲得しており、K-popやKビューティに対する強い共感を示すZ世代の顧客基盤をベースにマーケティング展開をアジア·北米へと拡大することを計画している。

フランスを抜き日本向け輸出で1位となった韓国

日本化粧品の輸入額は3318億円で前年比20.5%増え、全体輸入額で韓国ブランドの輸入比率は23%となった。2017年までは韓国化粧品の輸入額はフランス、米国、タイ、中国に大きく及ばなかったが、直近の調査で国別の日本への化粧品輸出で初めて1位となり、その勢いはまだまだ続きそうだ。

LGグループのような資本力の大きいプレイヤーが、韓国コスメの人気を背景に今後グローバルで成長の見込まれるビューティ市場を取り込むための積極的な投資活動を行なっていくことが予測される。

(情報ソース:LCJ代表 ユン・モンラク)

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ライター
韓国出身。現地のコスメ業界の最新トレンドやイノベーションについての情報発信をしています。10年間、アジア全域の美容市場に焦点を当て、リテール業界の専門家やブランドマネージャーたちに向けて、市場の動向、消費者行動、製品開発の情報を提供してきました。
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