CJオリーブヤング、10代にフォーカスした新戦略とは?
CJオリーブヤングが10代を攻略する差別化戦略にフォーカスしている。 これは最近になってヘルス&ビューティエリアで伸長するクーパン、カーリー、ダイソーなどのライバルへの対抗策だ。
若年層で賑わうオリーブヤング店内
10代にフォーカスする理由
CJオリーブヤングは、ビューティー業界において競合他社の増加に対応し、特に10代市場に焦点を当てた差別化戦略を展開している。10代市場は「ニッチ市場」と位置づけられ、青少年期の皮膚トラブルやメイクアップに対する高い需要が見込まれるため、この層をLTVの観点からも重要な潜在的な消費層として捉えている。
CJオリーブヤングによると、昨年1~9月基準でCJオリーブヤングの10代のメンバーシップの購買額は前年対比約80%増加したということだ。
現在、10代の女性はアイドルガールズグループに対する憧れが強くメイクアップ用化粧品への関心も高まっている。 インスタグラム、ユーチューブなどの人気により、インフルエンサーに対する関心も高い。
差別化の基本戦略
CJオリーブヤングの差別化戦略の基本は、「オリーブ ハイティーンメンバーズ」と呼ばれる10代専用メンバーシップの導入にある。ハイティーンメンバーズは満14~19歳の会員に割引など追加特典を提供するメンバーシップサービスだ。 具体的には満14~19歳の顧客がオリーブメンバーズに加入すれば自動的に「ハイティーンメンバーズ」特典まで加える方式だ。これにより、競合他社との差別化を図り、未来の顧客層を先取りする戦略を展開している。
これに加えて、オリーブヤングは「シャッター」と呼ばれるコミュニティサービスを導入し、10代のインフルエンサーをターゲットにし、高い発信力をもつユーザには「シャタブリティ」(シャッターとセレブリティをかけた造語)をオリーブヤングが選出するなど彼らの情報発信力を活用できるような機会を提供している。
SNSサービス「シャッター」
(情報ソース:LCJ代表 ユン・モンラク)